【感想】(実写映画)かぐや様は告らせたい ー天才たちの恋愛頭脳戦ー

みなさんこんにちは、ふぃーにょです。先日公開になった実写映画、かぐや様は告らせたいをさっそく観てきましたので、その感想をば

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(本記事は実写映画かぐや様は告らせたい及び原作漫画かぐや様は告らせたいのネタバレを含みます。あらかじめご了承ください)

原作漫画を2時間弱にまとめて製作という観点でみると時間配分も申し分なく、うまく構成できていたと率直に思います。

じゃあ、良作か、と言われるとところどころに無理のある話づくりになっていたのが残念な箇所かなと。さらに原作のシナリオを再現するためにキャラを変更したりすることは漫画原作なんかの実写化では往々にしてよくあることなんですけど(それ自体は個人的には否定的ではない)時間が限られている中で、映画という媒体の都合、さらにそもそも映画と漫画は別物なので、そこで新しい味がでればそれでよいのです。

それにしても原作のセリフを無理やり再現しようとすることで話の中でキャラクターの崩壊があったり、そもそも話に矛盾したりというのはマイナスイメージになってしまうよね。と

特に気になったのは、四宮がちんちんがツボって笑いが止まらなくなるシーン。
改変が入って、石上会計がいるなかでの話運びになったわけですが、飲みものかけられてってシーンは小ネタとして面白かったんですが、会長が入ってきたところで「男性がいるなかで、そんなはしたないセリフをいうなんて・・・」みたいなくだりがあったんです、、でもそもそも最初から石上いるし・・・

シナリオとしては、原作7巻の生徒会長選挙あたりまでをそれぞれいくつかのシナリオをピックアップしながら構成する形になっていました。
雑魚ちゃん(伊井野)は生徒会長選挙以降に本格登場するキャラなので、今回はカットされ、相手の役割が四宮に移譲されていました。それぞれのロールも原作であった内容を承継しつつ映画にもっていっていたので、それはそれでよかったように思えるんですが、明らかに石上が被害者になっていたのが原作好きとしては残念でした。

前半の頃出ていたキャラがそのまま映画にでていたため、翼くんが準レギュラーのような扱いになっていたんですが、石上がやっていた恋愛相談などを乗っ取っていたので、終始石上がなんか嫌な奴みたいな枠にはまっていました。
花火大会での会長に対する「服もってないんじゃないですか」っていう冗談は、石上はそんなこと冗談でも言わないので、そこは不要だったんじゃないかな~ってのが率直な印象です。

登場人物を制約することで初見の人でも人物の相関がわかりやすいっていう手法は理解しているので、悪くはいいませんが、応援演説の石上はちょっとひどくないかな。

逆によかった点としては、会長の運動音痴、ちょっと変なアイデア、名医田沼ドクター
四宮の恋の病、ダンスの練習、の要素を上手く一つのストーリーにまとめたのは、ギャグとしても面白かったし、構成としてもよかったと思います。

終盤の話の流れ~ 生徒会解散→四宮倒れる→四宮サイド(会長と一緒にいれないとまた倒れるかもしれない。)四宮が会長になって御行を生徒会に入れたい。
                    →会長サイド(四宮の倒れた原因はストレスにあるのでは。)ストレスがかかる生徒会の仕事は絶対にさせられない。

という流れで生徒会長選挙戦が始まるわけですが、その中で、名医田沼ドクターを上手く挟んで、さらにストレス解消にソーラン節がいいっていう完全ギャグネタを意味不明なタイミングでいれてきたなと思ったらストーリーの中でしっかり意味があったのが普通に良かったですね。

情熱大陸ネタは普通に笑いました。

ただ、ドクターは患者や他の職員に当たったりする人物ではないと思うので、そこは残念。

といってもここまで言ってるのは基本全部原作既読の原作ファンが原作との差異について文句をいっていることがほとんどなので、本来はこれは実写映画の評価をする上では、邪道だと思うんですよね。

映画は映画、原作は原作って別物ですので、それが似てるから、似てないからでいちゃもんはつけたくない、というのが自称くそ実写ハンターとしての矜持です。()

と、まあここまでぐちゃぐちゃ言ってたわけですけど、柏木さん役の人がめちゃ可愛い。普通に好みの女性なんですけど、って思ってたら、エンドクレジットで池間夏海ってあって、
ん~なーんかどこかでみたことある名前だなあ、とか思ってたらニセコイ実写映画で小野寺さん役やった子やんけ。そら可愛いわ。

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左上が池間夏海ちゃん


もうちょい有名になったら、意味不明くそ質問の一角をなす「好きなタイプは芸能人でいったら誰?」に池間夏海ちゃんって言いますわ。
ちなみに最近この質問最近受けたら、本田翼、能年玲奈、宇垣美里って答えてるんですけど、これいうとほぼ100%の確率で、高望みしすぎとか謎説教かまされるんだよなあ。芸能人って言った時点で不可避やんけその理屈。
・・・という。


話がそれましたが、御行役の平野紫耀君カッコいい。原作では雑魚ちゃんが好みのタイプを平野紫耀君って言ってたのはもうその時から決まってたんだろうか。この人(King&Prince)っていうアイドル?グループの人みたいで、最近よく聞くキンプリってこれのことか~って思ったり。(KING OF PRISMもここまで有名になったか、って思ってたよ)(あと、今KING OF PRISMの公式HPをみたら、上述のキンプリとハッシュタグかぶりを避けるために公式が#キンプリみたよ を使用してくださいってアナウンスしててちょっと笑いました)

こういった実写映画にキャスティングされる主役はことごとく良いのはなんだろうね。


あとは言わずと知れた橋本環奈ちゃん。もう銀魂の神楽が強烈すぎてかわいい美しいを前面に出すよりも汚れキャラで通したほうが合ってそうな気配すらするのがよいのかわるいのか。


まあここまでキャストの話を書きましたが、一番の功績者はどう考えても藤原書記。これは間違いない。
もうどんなキャラだろうが浮くの間違いなしの状態なわけですが、浅川梨奈さん、この人すごいわ。もう声が完全に原作と同じ。声に違和感がある人に対して有名な侮辱として、「原作と声が違う」(原作は漫画)っていうものがありますけど、この人は恐ろしいまでにあってた。むしろ、アニメの声優さんがそのまま演じてるんじゃないかと思ったレベル。役への入り方が多分他の演者に比べると数段上だったんじゃないだろうか。素人目にもすごくうつりました。


ということで、キャストにしては不満はほとんどなく、演者には恵まれた作品だったのではないでしょうか。

監督はニセコイ実写版と同じ河合勇人監督。どっちかみるならニセコイを見ましょう(台無し)

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実写ニセコイ(完成度の高さで有名)(私の中で)